さようならピンクコート

架空の人物、ピーター・ピンクコートの日常を綴るブログです。

旧友に出したメール

**さんお久しぶり

お元気ですか?
前回の誕生日のメールが届いたその日、その日にね、実は新しい仕事がきまったんだよ!
東京で最後にやった仕事を、長野の自宅でできる仕事につけました。もう働いています。
なかなか慣れるのは大変だけどね。
そんな感じなんだけど、特に何もないわけではないよ
財布を落としてしまって、大変なことになったよ。落としたというより、忘れて一瞬の空きに盗まれてしまった。
届けは出したけどまだ連絡ないよ。
こんなこと、東京でもなかったのに。ひどいよね。
でもまあ、忘れた自分が悪かったんだけど。
 
だからいろいろカードを無くしてしまって、今、お金がないんだよ。
でも、もうすぐ入ってくる。だからそれまで我慢してるの。
こういうの慣れちゃった。我慢することに。本当に親に財布を落としたことを話したら助けてくれると思う。
ももう頼りたくないの。これ以上依存したくない。今も依存しているからこれ以上はしたくない。
財布はもう帰ってこないし、カード等の再発行手続きは済んだから。
 
最近つらいことはね、つらいことばっかりでごめんね。
コンビニエンスストアのアルバイトは足が悪いのが理由でやめたんだけど、そうしたらずっと自宅なんだよね。
外も暑いし、出なくてもラッキーなんだけど。やっぱりそうなると、ずっと1人なんだよね。
この地に友だちはいないし、友だちもできそうにない。人が少ないからね。
それは言い訳なのかもしれない。言い訳なのもしれないけど。
どうしようもないんだよね。
 
さみしい、とかそんなことをシンプルに考えてしまう。こわいね。孤独って。
誰もそんなことを話せる人が近くにいない。近くにいても話せないけど。
僕が本当はこんな人間だって。わかってくれる人が近くに、そして遠くにもいないのかもしれない
 
でも、どうしようもないんだよね。
孤立は孤立を呼ぶから、どうかするしかない。
 
昔、音楽をみんなで本気で頑張っていたころが懐かしいね。
みんなに囲まれて、毎日毎日笑って話して、楽しんで。一緒にご飯食べてね。
ガスト行って、まずい飲み放題のスープを「クソスープ」って呼んでたよね。
この前近くのガストに行って、思い出したよ。そして飲んだ。やっぱりまずかったよ!
しかも、あの頃より美味しくなくなった。1人だからね。
1人で何かを食べてもちっともおいしくない。
 
僕ね、逃げ出した仕事場で最後に仲良くなってくれた二十歳の子たちと仲良くしてね
彼ら(男女2人だよ)がお寿司に誘ってくれてね。行ったんだよ。
二人とも若いから、ただただ純粋で、ただただまぶしかった。
「1人でご飯食べてもおいしくないよ」なんて言えなかった。
僕は彼らに、僕のようになってほしくない。有名な会社で働いても最悪な人生が待ち受けてる。
そんなことを話したくなかった。辛かった。
でも、彼らは邪推なんかしない。ただただ、純粋だった。
 
僕はいまとても辛いよ。
どうでもいいよね。
お子さんは元気かな?旦那さんは?
そして**さんは元気なのかな?
きっと元気だと思う。幸せだと思う。
思うんじゃなくて、そうなんだろう。
 
そう伝えてほしいんだ。
きみがうらやましんだよ。ほんとうに。
何十年後の僕が、こうなってしまったこと、申し訳ないと思う。
本心はあの頃に戻りたいんだ。でも無理なんだ。
せめて、僕は頭の中でそうすることにする。
きみを見ならってね。目に見えるものだけを信じないようにするんだ。
 
ごめんね。
おやすみなさい。