読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

おやすみピンクコート

架空の人物、ピーター・ピンクコートの日常を綴るブログです。

冬の日の「現実」 チャイコフスキー交響曲第1番「冬の日の幻想」

「今日から週末にかけて、雪が降りとても寒いらしい。

東京にちょっと雪が降って積もっただけで、大災害が起こったなようなニュースが一日中流れて、交通情報が常に表示されて「うざいなあ」と思っていた。東京にいる時は。

長野にいたら、どうなんだろうと思ったけど、やはり大雪を告げるニュースは流れる。全国ニュースだと、「八王子に少しだけ雪が降った」などと八王子駅前でわざわざ黒い幕を貼って小さい小さい氷の粒がついてるの実況したりするのを見て、「スケールが小さいな東京って」と思ったりする。

 

今日はこちらも雪です。

外出はできません。

 

ゆき あんまり見えないかなBGMはチャイコフスキーの交響曲第一番「冬の日の幻想」ですよ

まだ本降りではなさそう。でも日曜日まで振り続ける。

外出はできなくても、どこにも行けないから問題ないです。

食料も買ってきましたが、どうしても買い忘れるものがあって

それを補うために、自分でスイーツを作ったりします。

これは「みかんアイス」です。

https://www.instagram.com/p/BQFsdGzjt7E/

#今日のアイスアイス家にないし歩いて買いに行けないけどアイス食べたくてみかん凍らせたよおいしいな

「今日のアイス」

アイスが食べたいけど、無い。けど買いにいけないので、みかんを凍らせてアイス気分というもの。うーん「冬の日の幻想」的だ!「悲愴」かもしれないけど。

 

www.youtube.com

交響曲第1番 (チャイコフスキー) - Wikipedia

f:id:maemuki:20170209095907j:plain

チャイコフスキー交響曲第1番「冬の日の幻想」は、確か高校生の時に初めて聴いた覚えがある。しかもオーケストラの演奏ではなく、吹奏楽だった。

秋田の花輪高校が昔、この曲を「全日本吹奏楽コンクール」で演奏した録音のCDだった。コンクールは時間制限があるので、第1楽章だけ。7分くらい。結果は金賞だった。

でも、なんで吹奏楽コンクールでこの曲を選択したのか。吹奏楽でオーケストラの演奏をすることはあってもなぜこの曲を選択したのか。「冬の日の幻想」を他の団体が吹奏楽で演奏しているところがあったのかは知らない。はっきりいって第1楽章だけだと地味だと思う。

 

でも、僕はこの曲「第1楽章」が一番好きなのだ。

www.youtube.com

白鳥の湖」「くるみ割り人形」その他、「誰もが知ってるメロディ」を沢山もっているチャイコフスキーの中でも、あまり知られていない曲。しかし、この簡素、まあ言ってみれば地味なメロディがすごく好きだ。

チャイコフスキーの器楽の特徴として挙げられるのが常に「歌の音楽」ということであるとよく語られる。つねにメロディがそこにあり、それを廻りが盛りたてる。ポピュラーミュージックの走りのようなものだ。だからこそいわゆる「うるさ型」の評論家からは評価は当時高くなかった。しかし、大衆はその曲達の魅力の虜になり、大きな支持を集めた。いつしかあのおそロシアな政府まで味方につけることも出来た。

 

この「交響曲第1番」はそんな華々しい成功を収める前、26歳ごろ、モスクワ音楽院で講師をしていたころ。作品番号は13番。最後の「交響曲第6番”悲愴”は74番なので、かなり初期の曲と言ってもいいだろう。それだけに、後に見られた華やかさや、重苦しい苦悩も見えない。ロシアの「冬の日の幻想」だなんて。考えただけも寒いけれども、幻想が見えてしまう寒さだったのなら、耐えられるかもしれない。

 

第1主題はピアノ(小さい音)のフルートの主題から始まり、それが保たれたまま主題が展開され、間に旋律にストリングスが絡んでくる。チャイコフスキーらしい曲展開だ。平和な雰囲気。だけど寒さも感じる。

第1楽章と第2楽章には個別で表題がついている。第1楽章は「冬の旅の幻想」第2楽章は「陰気な土地、霧の土地」

言われてみれば第1楽章はつねにテンポが一定で、歩いていて景色がどんどん巡り、冬を感じているような曲に聴こえる。

ロシアはどれくらい寒いのだろうか。今日のモスクワの天気は最低気温マイナス13度。現在の気温はマイナス11度。「案外寒くないな」と正直思ってしまった。居住しているここ軽井沢、ではなく軽井沢の隣の市でも現在マイナス3度、最低気温はマイナス8度。この前は最低気温マイナス15度みたいな時もあった。

つまり今、冬の森の中にいる自分は、ロシアにいると等しい。

ごめんなさい。くだらないですね。

 

この第1楽章で「もっとも好きだけど地味なところがあって」それを強調するために

譜面と秒指定のURLを用意しました。

第2主題がはじまるクラリネットのところです。

https://youtu.be/ocIajFkPwyU?t=166

 

f:id:maemuki:20170209091842j:plain

 espressivoとあります「感情を込めて」とあります。結構難しいです。でもこのメロディは素晴らしいです。クラリネットのメロディが何らかの切ない感情を伝えてきてる気がします。さらにクラリネットからチェロに引き継がれて、高音でバイオリンが絡んで、あーチャイコフスキーだーって感じで感動する、素晴らしいところです。

 

冬は厳しいです。

東京では、大雪が滅多にない大雪が降った時は「冬は厳しい」と思いましたが、それは「たまにあったこと」なので、日頃の寒さも厳しかったですが、それは今となっては懐かしいことです。

長野に帰ってきて、一番思ったのは「寒い。冬が怖い」と、秋に思ったのです。「まさか冬でここで過ごすんだろうか」と、それだけで鬱になったりしました。

しかし、今ここにいる。ひとりで。雪を眺めて。チャイコフスキーの「冬の日の幻想」を大音響で聴いている。

そしてそれをダラダラと、でもなんか頑張って平日の朝からブログを書いている自分。

 

全て、幻想のような、よくわからない世界に自分がいる。

でもこれは幻想じゃない。現実だ。

交響曲第1番「冬の日の現実」なんて作ったらいいかもしれない。

 

この曲の第2楽章以降も、聴いてみたら第1楽章の平和の雰囲気を受けつつ、すこし「うつ」気味というか、と思ったらwikipediaを見たら26歳ころからチャイコフスキーうつ病を患っていたらしい。

彼の人物像というか人生には大いに興味がある。ネットではやはり限界がある。散々調べているけど、「チャイコフスキー」で検索をしても、指揮者の話とか、オーケストラの名演とか、そういうどーでもいい情報が多い。

だから本を読みたいのだけれど、図書館にはロシア音楽に関する本は、何もない。もちろんチャイコフスキーも。このブログは「楽曲主義」です。楽曲、作曲家が音楽の主役だと思います。NAXOSが「楽曲主義」を宣言して、それに共感して、気づいた次第です。

 

自分で買えばいいのだけれど。早く仕事を再開したい。

 

第4楽章は「冬の日の幻想」を飛び越えて、力強い勇壮な交響曲のフィナーレ。

ロシア民謡を元に、吹き荒れる雪吹雪。雪吹雪ではないかもしれないけど、僕の目の前は雪吹雪。僕はチャイコフスキーが好きです。それにはある理由がありますが、ここで書く勇気はまだありません。彼が僕に近い人だった、とだけ言っておきましょう。

 

ということで、ここでおわりにします

おやすみ、チャイコフスキー(各項目ごとに主役の人の名前をシメにします。それが無いときはおやすみプーランク